糖尿病診療
糖尿病について
糖尿病の原因は高血糖で、様々な合併症を引き起こします。
食事を摂ることで得られる、大事なエネルギー源のブドウ糖は、すい臓で分泌されるインスリンの働きで細胞内へ吸収されます。しかし何かの理由によってこのインスリンが分泌されなかったり、働きが悪くなってしまうと、血液中にブドウ糖があふれてしまい、この状態を「高血糖」といいで、基準を上回ると糖尿病と診断されます。
糖尿病には大きく分けて「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の2種類あります。
「1型糖尿病」は、アレルギーなどによって膵臓のβ細胞が壊され、インスリンの分泌が減って急に血糖が上昇し、インスリンが分泌されなくなります。若い年齢で発症することがほとんどで、突然発症する予測のできない病気です。治療はインスリン注射が必須です。
「2型糖尿病」は、体質・カロリー過多・運動不足・ストレス・肥満などが原因で、インスリンの働きが悪化することで発症します。中高年に多いですが、最近では若年化が進んでいます。普段の生活習慣改善が治療の第一歩で状態によっては、薬物治療が必要になる場合があり、患者様一人一人にあわせた治療法が重要です。
糖尿病は初期の段階ですと自覚症状がほとんどなく、自覚症状があらわれる場合、合併症を患ってしまっていることが多いです。糖尿病を放っておいて良いことなど一つもないので、定期的な検査・治療をお勧めします。
当院の糖尿病診療の特徴
当院の糖尿病診療の特徴は、かつて19年もの間、大学病院の医療現場で糖尿病で悩まれている患者様の診療に数多くあたってきた院長の経験と知識に裏付けられた診療体制です。
また患者様とのコミュニケーションを大切にし分かりやすい説明を心がけています。患者様に疾患をご理解いただき、安心・満足していただける治療を行えるよう、言葉だけでなく、より感覚的に理解していただきやすいよう工夫しています。メリット・デメリットを含めて、治療時間、治療期間・回数、ご予算など、患者様のご希望に合わせた治療計画をご提案しております。
立地上、近くにいくつかの大きな病院があり、連携を密に取っています。緊急を要する検査や治療が必要となった場合には、すぐにご紹介することが可能です。
糖尿病の治療について
当院では糖尿病の治療において、食生活の改善を目指す食事療法、適度な運動を心がける運動療法、お薬によって症状の改善を目指す薬物療法といった3つの治療方法を採用しております。
食事療法
専門の栄養士を紹介いたします。適切な食事療法を栄養士指導の元で行っていきます。精神的ストレスにならないよう、できるだけ過度な制限は行わず、これまで食べていた好きな食べ物を適切な量に減量していく事が必要です。
運動療法
「なるべく体を動かす」という意識を患者様に持っていただく運動療法です。自主性に頼るところが大きくなります。一駅分歩く、エスカレーターでなく階段を使う、タクシーではなく徒歩で移動する、などちょっと歩く量を増やすだけでもだいぶ違ってきます。普段からの意識で大きく改善されます。
薬物療法
基本的には食事療法と運動療法の2つの療法で治療しますが、血糖値が改善されない場合は薬物での治療を行います。
但し、1型糖尿病の方にはインスリン注射は必須となります。
フリースタイルリブレによる糖尿病の日常の自己管理をサポート
フリースタイルリブレはスキャンによる測定で、血糖変動を「見える化」し、糖尿病の日常の自己管理をサポートします。当院でお取り扱いしておりますので、お気軽にお問合せください。
糖尿病予備軍検査
糖尿病検査を受けるタイミングがとても重要です。
2型糖尿病は自覚症状がないので、健康診断や特定健診に引っかかってから精密な検査を受ける方がほとんどです。定期的に健診を受けない方は、悪化を野放し、重い状態で糖尿病が発覚するケースも少なくありません。少しでもあれ?と思うことがあれば採血・尿検査を受けることをお奨めします。
ご親族が糖尿病の方は、糖尿病は遺伝すると言われていますので特に早めに検査を受けてください。
早期発見・早期治療が糖尿病は非常に大切ですので、ご家族に糖尿病がいる方、糖尿病ではと思われている方は、迷ったら一度ご相談ください。